2009年04月02日

なかよし小鳩組/荻原 浩 ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
倒産寸前の零細代理店・ユニバーサル広告社に大仕事が舞いこんだ。ところが、その中身はヤクザ小鳩組のイメージアップ戦略、というとんでもない代物。担当するハメになった、アル中でバツイチのコピーライター杉山のもとには、さらに別居中の娘まで転がりこんでくる。社の未来と父親としての意地を賭けて、杉山は走りだすが―。気持ちよく笑えて泣ける、痛快ユーモア小説。

作者お得意のユーモア小説。ヤクザの小鳩組のCI戦略を受け
持つ事になった零細広告代理店の奮闘ぶりが描かれる。
ヤクザのしのぎを一般企業の業務に例える所など、妙に可笑しい。
なんとなく、昔読んだ『セーラー服と機関銃/赤川次郎』を思い
出した。

この作品には離婚した主人公と、その娘との関わりなども書か
れており、ただのユーモアだけでなく、上手く表現出来ないが、
キャベツの芯と言うか、魚の小骨見たいな物が有る様に感じ
られた。

なかよし小鳩組 (集英社文庫)
なかよし小鳩組 (集英社文庫)

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2009年04月01日

十八の夏/光原 百合 ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
「恋しくて恋しくて、その分憎くて憎くて、誰かを殺さなければとてもこの気持ち、収まらないと思った」―切なすぎる結末が、最高の感動をよぶ物語。第55回日本推理作家協会賞を受賞し、「2003年版このミステリーがすごい!第6位」にもランクインをした珠玉の連作ミステリー、待望の文庫化。

まだ硬い部分もあるが、非常にみずみずしい文章を書く作家
である。どの作品にも季節の花と、どこか不幸の影を引きずる
女性が登場する。

独特の世界観と言うか、雰囲気を持った作品である。
ミステリーとして、計算された、緻密な伏線が張られているの
だが、逆にその計算高さが邪魔に感じられてしまう程である。
ミステリーの要素が無くても、作品として成立するのではないか。
勿論ミステリーとして読んでも、読者を満足させる一級の作品で
あるのだが。

十八の夏 (双葉文庫)
十八の夏 (双葉文庫)

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2009年03月31日

こんばんは

今月はなんと一冊しかレビューを書けませんでした。
それも月末にやっと書いただけです。
海外に旅行に行ってて、旅日記の方も更新しないと
いけないので時間が取れませんでした。
かなり読んだ本が溜まってしまいました。
来月は頑張ってレビューを書かないと。
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犯人に告ぐ/雫井 脩介 ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
闇に身を潜め続ける犯人。川崎市で起きた連続児童殺害事件の捜査は行き詰まりを見せ、ついに神奈川県警は現役捜査官をテレビニュースに出演させるという荒技に踏み切る。白羽の矢が立ったのは、6年前に誘拐事件の捜査に失敗、記者会見でも大失態を演じた巻島史彦警視だった―史上初の劇場型捜査が幕を開ける。第7回大藪春彦賞を受賞し、「週刊文春ミステリーベストテン」第1位に輝くなど、2004年のミステリーシーンを席巻した警察小説の傑作。

現役捜査官がテレビに出演するという、劇場型捜査を描いた
作品。この作品自体が劇行型と言うか映像向きである。
主人公が県警本部長から劇場型捜査を言い渡される場面など、
映画の一シーンを見ているようだった。実際映画にもなっている。

物語としては面白いのだが、残念ながら犯人の描き方が中途
半端で魅力が感じられない。既に終息している事件の掘り起こし
のような形となり、主人公と犯人の手紙のやり取りも今一つ盛り
上がらない。逆に前半で登場した『ワシ』の方が存在感があった
りする。

前評判が高かったのでやや期待はずれの感もあるが、作者
のストーリーテラーとしての才能は遺憾なく発揮されており、
エンターテイメント作品としては充分楽しめる一作である。

犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)
犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)

犯人に告ぐ 下 (2) (双葉文庫)
犯人に告ぐ 下 (2) (双葉文庫)

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2009年03月12日

こんばんは

いまタイのバンコクに来ています。
昼間はまったりと、プールサイドで本を読みながら
過ごしています。

読んだ本が溜まってしまったので、日本に帰ったら
レビューを書くのが大変そうです。
じゃあね。

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2009年02月28日

こんばんは

今月レビューを書いた作品は6作でした。
面白かったのは、『1985年の奇跡/五十嵐 貴久』ですね。
来月も頑張ってレビューを書きたいと思います。

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2009年02月26日

撃つ薔薇―AD2023涼子/大沢 在昌 ★★★

内容(「BOOK」データベースより)
AD2023年、東京は組織犯罪が凶悪を極めていた。警視庁は潜入捜査専門の特殊班を新設、謎の麻薬組織への長期潜入を「涼子」に指令した。巧妙に潜入した彼女を待つ、組織内での殺人、対立組織との抗争、狡猾な罠。敵は、味方は、組織のボスの正体は?そして絶望的状況の彼女を救う愛の行方は!?迫力と哀切の長編ハードボイルド。

2023年といえば、少し前ならSFとして語られた年代だろう。それが
本作では近未来物として書かれている。実際に、2023年まであと
10数年しかない。時の経つのは早いものである。

警視庁の潜入捜査官「涼子」が麻薬組織に潜入するのだが、その
取っ掛かりとして、麻薬輸送中のトラックを強奪するトラック
ジャック犯の捜査を行う。時代は未来なのだが、やっている事は
西部開拓時代の幌馬車強盗と変わらなかったりする。別に未来で
無くとも、現代でも、江戸時代でも、物語としては成立しそうな
内容である。

とは言え、誰が敵で誰が味方か判らない中で、麻薬組織に入り込
んだスパイを追う展開はスリリングで、大沢氏のストーリー運びの
巧さが光る。ただ、社長の境遇や叔父様の正体には想像がつい
てしまうのだが。

ハードボイルドとしてみると不満がある。単に銃や車を出せばハー
ドボイルドであると言う物では無い。ハードボイルドの主人公には
何よりタフな精神が必要なのである。犯罪者にちょっといたぶられ
ただけで、腰が引けてしまい、小鳥のようにさえずり出す精神面の
弱さは叔父様譲りなのだろうか。血は争えない物である。

撃つ薔薇―AD2023涼子 (光文社文庫)
撃つ薔薇―AD2023涼子 (光文社文庫)

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2009年02月20日

シベリア鉄道殺人事件/西村 京太郎 ★★★

内容(「BOOK」データベースより)
新宿で殺された外国人娼婦の部屋に落ちていた商社マンの名刺。名刺にあったその部署にはソ連邦崩壊後のロシアに狙いを定めた連中が集まっていた。事件を捜査する十津川警部に警視総監からロシア行きの密命が下る。モスクワへ向うシベリア鉄道の車中で起こる殺人と国際謀略の渦に十津川の戦いが始まる。

西村京太郎氏お得意のトラベルミステリー。しかし本作では
日本国内ではなくロシアのシベリア鉄道が舞台となる。
トラベルミステリーと言うより、国際謀略小説を言った方が
内容的には合っているかも知れない。

シベリア鉄道と言えば、鉄道ファンなら誰でも一度は乗って
見たいと思っているのでは無いだろうか。1992年にウラジオ
ストックが対外開放されたため、外国人旅客もシベリア鉄道
全線の乗車が可能となった。この作品はその翌年に刊行さ
れたものである。

しかし、警視総監の密命とはいえ、警視庁捜査一課の十津川
警部がロシアまで行くのはいささか無理があるような気がする。
そもそも、ロシアの科学者の他国への流出という問題は警視庁
の管轄なのだろうか。十津川警部をロシアに派遣するに当たっ
て、作者はかなり無理をしていると思った。

さらにもう一点、タイトル通りこの作品はシベリア鉄道が主な
舞台になるのだが、意地でもシベリア鉄道を舞台とするかの
ように、飛行機を欠航させたりして、お約束通りハバロフスク
からモスクワまで、関係者全員がシベリア鉄道で旅をする。

国内で起きた殺人事件との繋がりや、十津川警部派遣の経緯
など、かなり設定に無理のある作品ではあるが、ペレストロイカ
後のロシアやシベリア鉄道の道中など、取材の成果が伺える。
国際謀略をテーマとしたサスペンス小説として、また、シベリア
鉄道を扱った作品として、楽しめる作品である。

シベリア鉄道殺人事件 (講談社文庫)
シベリア鉄道殺人事件 (講談社文庫)

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2009年02月19日

機体消失/内田 幹樹 ★★★

内容(「BOOK」データベースより)
百億円相当のコカインを、小型機で密輸しようとする犯罪グループ。沖縄・下地島の自然に抱かれ疲れを癒す、ふたりのパイロット。結びつくはずのない両者が出会ったとき、事件は全貌を現した。激しい台風の中、忽然と姿を消したセスナの謎。そして、追いつめられた男たちによる訓練用ジャンボ機のハイジャック。世界一不運な副操縦士・江波順一は、恐るべき難局を打開できるのか。

元パイロットの書く本格的航空サスペンス、のはずなのだが、
本作では沖縄の下地島で暮らすサキというキャラクターに
喰われたという印象がある。サキという人物は、それだけ魅力
のあるキャラクターと言えるのだが。

自然のままに暮らすサキの姿を見ると、もう麻薬の密輸も、ハイ
ジャックも、どうでもいいやと思ってしまう。航空サスペンスを期待
して読むと、やや中途半端であり期待を裏切られる。

ちなみに、前作の『パイロット・イン・コマンド』の続編という位置
づけであり、主人公の江波を始め、一部の人物もそのまま登場
する。本作を読む前に『パイロットインコマンド』を読んでいた方が
良いだろう。

機体消失 (新潮文庫)
機体消失 (新潮文庫)

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2009年02月18日

機長からアナウンス/内田 幹樹 ★★★

内容(「BOOK」データベースより)
旅客機機長と言えば、誰もが憧れる職業だが、華やかなスチュワーデスとは違い、彼らの素顔はほとんど明かされない。ならばと元機長の作家が、とっておきの話を披露してくれました。スチュワーデスとの気になる関係、離着陸が難しい空港、UFOに遭遇した体験、ジェットコースターに乗っても全く怖くないこと、さらに健康診断や給料の話まで―本音で語った、楽しいエピソード集。

元ANAの機長が書いたエッセイ。航空業界に興味がある人には
それなりに面白く読めるだろう。しかし、書き込みが浅く、ただの
内輪話のようになってしまった部分もあり、若干物足りなさを感
じた。

それに、エッセイに自作の小説を挿入するという手法はいかがな
ものだろうか。本末転倒という気がする。まあ、それだけ内田氏
の小説にはリアリティーがあると言う事なのだが。

機長からアナウンス (新潮文庫)
機長からアナウンス (新潮文庫)

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