2007年09月20日

ダビデの星の暗号/井沢 元彦 ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
探偵は25歳の新進作家・芥川龍之介、本格歴史ミステリー。龍之介は伊達騒動の大悪人・原田甲斐の子孫である友人・原田宗助から先祖の恥をすすぐため、掛軸に隠された暗号解読を依頼される。だがほどなく宗助は、密室殺人の被害者となってしまった。鍵は桜と橘、国史をも揺るがす衝撃的事実とは何か。

探偵役は、文豪の芥川龍之介。
写真で見ると神経質そうで、人嫌いに見えますが、小説の中では友人
思いの人柄として書かれています。
調べて見ると、実際の芥川龍之介も友情に厚かったようで少し意外でした。
海軍機関学校で教官をしていたというのも意外ですね。

その芥川探偵が、友人から依頼された、掛軸に隠された暗号解読を
進める内に様々な事件に巻き込まれます。
実在の人物が出てきたりして、当時の状況がしのばれます。
なんと若き日の江戸川乱歩も登場します。
このあたりサービス精神旺盛ですね。

ラストはちょっとあっさり終わってしまった印象です。
掛け軸に隠された謎と、ダビデの星の関連が今ひとつ判り難かったです。
でも、芥川探偵はなかなか魅力的であり、掛け軸の暗号解読を進め、
国史をも揺るがす衝撃的事実を推察する過程は、歴史ミステリーとして
充分楽しめます。

ダビデの星の暗号 (角川文庫)
ダビデの星の暗号 (角川文庫)
posted by まどか at 01:49| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 井沢 元彦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月26日

死ぬまでの僅かな時間/井沢 元彦 ★★★★

今まで一度でも井沢元彦の本を読んだ事がある人なら、
この作品を本当に井沢元彦が書いたのかと驚くだろう。
それ程異色の作品である。

女性を誘拐し、陵辱した後にギロチンで首をはねる。
それだけでは飽き足らず、その後ホルマリン漬けの生
首を部屋に飾っておく。かなりグロテスクで、眉をひそめ
たくなるような話だが、こういう話が好きな人にはそれな
りに楽しめるのかも知れない。

この作品の最大の謎は、被害者がどのようにして選ば
れたかというものである。しかし、頭のおかしな人の脳
内ルールなど、予測するのは所詮不可能である。

謎を解くのは、誘拐した女子アナウンサーを自宅で飼育
している宝城というゲームクリエーターである。変態には
変態ということなのだろう。この殺人ルールには多少なり
とも井沢元彦らしさが出ている。

前半では陵辱や殺人のシーンがたっぷりと書き込まれて
いるのだが、後半は書き飛ばされている。作者が書き急
いだのか、犯人の行動も性急すぎる印象がある。結末は
あっさりとしすぎている。宝城と陽子の関係も予想がつい
てしまった。もう少し工夫して欲しかった。

死ぬまでの僅かな時間 (双葉文庫)
死ぬまでの僅かな時間 (双葉文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
表と裏の顔をもつ二人の男がいる。秘密の部屋で花形女子アナウンサーを飼育するゲームクリエーター・宝城哲。つぎつぎと若い女を凌辱しては殺すサディスト・甚目寺涼太。被害者たちは偶然、殺されたわけではないはずだ。挑戦状を受け取った宝城が思いついた驚くべき殺人ルールとは!?興奮の長編ミステリー。

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posted by まどか at 04:51| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 井沢 元彦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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