2009年04月23日

ポツダム三巨頭(トルーマン・チャーチル・スターリン)を消せ/桧山 良昭 ★★★★★

作品の舞台は第二次世界大戦末期、ドイツが連合国に敗北し、
日本も沖縄を占領され、敗戦寸前の時点である。
主人公である河村吾郎は陸軍中野学校出身で、『黒い豹』と
呼ばれた工作員である。敗戦後のドイツに一人残り残置諜報
員となる。残置諜報員とは、敵側に潜入し情報収集や破壊工
作、後方撹乱を遂行するのが任務である。

河村の目的は戦後処理を話し合うためポツダムに集結した連
合国の三首脳、トルーマン・チャーチル・スターリンを暗殺する事
である。たとえ彼らを暗殺出来たとしても、戦局に大した影響は
無いように思える。日本の敗戦は確定的と言っても良いだろう。

しかし河村はドイツのSS隊員と協力し、度重なる困難を克服しな
がら、任務の遂行に向け努力する。そして必要とあれば、たとえ
子供であっても容赦なくナイフで喉を掻き切る。その意思の強さ
は魅力的なキャラクターである。

そんな『黒い豹』こと河村を追うのがアメリカ軍のヘンダーソン
大尉と、ソ連軍のコズロフ大佐である。追っ手の追跡が迫る中、
河村は目的を達成できるのか。連合国が進駐するベルリンを
舞台に息詰まるサスペンスが展開する。国際謀略小説の面白
さを充分に堪能できる一冊である。

ポツダム三巨頭(トルーマン・チャーチル・スターリン)を消せ (光文社文庫)
ポツダム三巨頭(トルーマン・チャーチル・スターリン)を消せ (光文社文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
1945年7月、ドイツの戦後処理、対日戦略等を協議するためにポツダムに連合国三首脳が会した。その頃、ドイツ駐在の日本陸軍残置諜報員・河村吾郎は、戦犯狩りの追及を逃れ、戦いの時をじっと待っていた。大胆にも三巨頭の暗殺を計画したのである。史実にのっとり、抜群のアイデアと卓越した構想力でパワフルに描いた力作。

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posted by まどか at 04:23| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 桧山 良昭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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