2008年11月12日

スピカ―原発占拠/高嶋 哲夫 ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
日本海沿岸に建設されたばかりの世界最大の原発が、謎のテロ集団に占拠された。自衛隊は殲滅され、放射性ガス放出の時が迫る―苦悩する日本政府。テロリストの真の目的はなにか?地球規模の災厄を眼前に科学者同士の対決がクライマックスを迎える!元・原研研究員の大型新人作家として『イントゥルーダー』でサントリーミステリー大賞・読者賞を獲得した著者の渾身の受賞第1作、待望の文庫化。

日本海沿岸の原子力発電所が謎のテロ集団に占拠される。
著者は元原子力研究所の研究員というだけあって、原発内部
の描写は詳細であり、リアリティーに富んでいる。

原発を占拠したテロ集団により、機動隊は殲滅され、政府は
安全保障会議を開き対応を検討する。危機管理小説としての
側面もあり、エンターテイメント作品として充分楽しめる内容と
なっている。また、原子力発電の問題点や将来についても、
考えさせられるものがある。

ただ、難を言えばテロリスト達の考えが今一つ伝わって来ない。
登場人物が多すぎるという事もあるのだが、彼らが何を考え、
何をしたかったのかが判りづらかった。

特に影の黒幕といわれている人物や、サリウスという博士に
ついては、原発を占拠した目的が最後まで良く判らなかった。

スピカ―原発占拠
スピカ―原発占拠

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2008年11月26日

ミッドナイトイーグル/高嶋 哲夫 ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
米空軍のステルス爆撃機が北アルプスに墜落!その搭載物をめぐって男たちの死闘が始まった。報道カメラマン西崎勇次もその渦中に…。かたや週刊誌記者の松永慶子は、横田基地に侵入・逃走した北朝鮮の工作員に接触する。吹雪の北アルプスと東京。二つの場所で、男と女は絆を取り戻せるのか。渾身の国際謀略サスペンス。

北アルプスと東京で、別居中の夫婦がそれぞれ事件を追う。
やがて二つの線が交わる時、そこに見るものは。
壮大な国際謀略に、夫婦の絆を絡めた娯楽作品である。
しかし、展開が遅いのと、場面が交互に変わるので、
読んでいて少しイラつく。

ラストはあっさりしすぎている。もっと二転三転して欲しかった。
ハリウット映画的なハッピーエンドでは無く、こういうラストもあり
かも知れないが、それならそれで、もっと盛り上げて欲しい。
娯楽作品なら、くさいと言われようが、それなりの演出をするべき
ではないだろうか。

同じような雪山を舞台にした娯楽作『天空への回廊/笹本 稜平』
と比べると、けれん味が足りないと感じた。

ミッドナイトイーグル (文春文庫)
ミッドナイトイーグル (文春文庫)

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2009年05月05日

トルーマン・レター/高嶋 哲夫 ★★★

元新聞記者の主人公が、第33代アメリカ合衆国大統領
ハリー・トルーマンの書いたと思われる手紙を偶然手に
入れる所から物語は始まる。手紙の内容は第二次世界
大戦でアメリカが日本に対し原爆投下を決意する真相に
迫る物である。

公式には、原爆投下の目的は地上戦によるアメリカ軍の
損失を最小限に止める為、となっている。しかし、トルー
マンの手紙の内容は人種的偏見に満ちた物であった。
この手紙の真贋を確かめ、いかにして公開するか検討し
ていた主人公と、彼の昔の恋人である大学准教授が、
やがて事件に巻き込まれる。

アメリカ大統領について少し調べてみると、初期から二十
世紀初頭にかけては、人種差別主義者が少なからずいた
ようだ。さすがに最近ではアフリカ系アメリカ人の国務長官
や大統領が登場しているように、あからさまな人種差別を
唱える人物はいないようだが。

ちなみに史実では、日本への原爆投下決定はポツダム
宣言発表前の7月25日となっている。

やや重い文体で、読むのは少し骨がおれた。最初から怪し
い人物は一人しかいないのに、やたらと物語を複雑にして
いるような印象もあった。まあ、国際謀略小説としてはそれ
なりに楽しめる作品ではあるのだが。

歴代アメリカ合衆国大統領の一覧
ハリー・S・トルーマン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

トルーマン・レター (集英社文庫)
トルーマン・レター (集英社文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
合衆国大統領トルーマンの私信には、原爆投下の真相が!?偶然「手紙」を手に入れた元新聞記者・峰先は、かつての恋人とともに、諜報戦の渦中に…。サントリーミステリー大賞作家、渾身のサスペンス。

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