2008年07月08日

操縦不能/内田 幹樹 ★★★

内容(「BOOK」データベースより)
北朝鮮からの亡命者を乗せたワシントン行き002便は、大雪のため遅れて離陸した。その直後、機長二人が倒れ、コクピットには副操縦士の江波だけが残された。そして墜落の危機が訪れる。速度と高度を示す計器がなぜか狂いはじめたのだ。万策尽きた江波に、救いの女神が現れる。元訓練生の岡本望美が、地上のシミュレーターで“一緒に飛ぶ”というのだ。最も危険な夜間飛行が、いま始まる。

元パイロットが書いた航空サスペンス小説。
この手の話だと、大抵は「お上がバックについてる」赤社が舞台に
なるのが常だが、この作品では青社が舞台となる。その意味では
ちょっと新鮮だった。

元パイロットが書いてるだけあってリアリティーや説得力はあるが、
サスペンス小説として見ると、少し盛り上がりに欠ける様な気もする。
亡命の背景や、航空機工作の犯人の処理も中途半端である。

読みやすい文章で、専門知識もふんだんに盛り込まれているのだが、
もう少しドラマティックな展開を期待するのは、酷と言う物だろうか。

操縦不能 (新潮文庫)
操縦不能 (新潮文庫)

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2008年11月06日

査察機長/内田 幹樹 ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
ミスひとつで資格が剥奪される。エアライン・パイロットが恐れる査察飛行、その長き一日が始まった。ボーイング747‐400を操り、成田からニューヨーク・JFK航空を目指す村井知洋機長。彼の隣席で眼を光らせているのは、カミソリのように鋭い査察機長・氏原政信だ。予期せぬトラブル、そして悪天候との闘い―。スーパーマンでありサラリーマンでもある、機長。その誇りとはいったい何か。操縦席の真実に初めて迫る、緊迫の長編小説。

国際線の飛行機の中でこの本を読みました。
成田からニューヨークに向かうフライトで、新米機長の村井が
査察機長の氏原から技量のチェックを受けます。
チェックに落ちると機長の資格が剥奪されてしまう為、必死に
なってる新米機長の奮闘ぶりが面白かったです。

ただ、筋書きはなんとなく読めてしまいました。
だって、この新米機長さん、最初から飛行機をカッコ良く飛ばす
事ばっかり考えてるんだもん。お客様の立場になってみれば、
もっと乗客の事も考えて操縦して欲しいと思いました。

ハイジャックや事故という派手な展開がある訳ではありませんが、
空の安全とか、職業倫理を考えさせられる良い作品だと思います。

飛行機の中で読むと臨場感満点で楽しい時間がすごせます。
出来れば北米線が良いですね。
もちろん、家の中で読んでも面白いです。

査察機長 (新潮文庫 う 15-6)
査察機長 (新潮文庫 う 15-6)

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2009年02月18日

機長からアナウンス/内田 幹樹 ★★★

内容(「BOOK」データベースより)
旅客機機長と言えば、誰もが憧れる職業だが、華やかなスチュワーデスとは違い、彼らの素顔はほとんど明かされない。ならばと元機長の作家が、とっておきの話を披露してくれました。スチュワーデスとの気になる関係、離着陸が難しい空港、UFOに遭遇した体験、ジェットコースターに乗っても全く怖くないこと、さらに健康診断や給料の話まで―本音で語った、楽しいエピソード集。

元ANAの機長が書いたエッセイ。航空業界に興味がある人には
それなりに面白く読めるだろう。しかし、書き込みが浅く、ただの
内輪話のようになってしまった部分もあり、若干物足りなさを感
じた。

それに、エッセイに自作の小説を挿入するという手法はいかがな
ものだろうか。本末転倒という気がする。まあ、それだけ内田氏
の小説にはリアリティーがあると言う事なのだが。

機長からアナウンス (新潮文庫)
機長からアナウンス (新潮文庫)

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2009年02月19日

機体消失/内田 幹樹 ★★★

内容(「BOOK」データベースより)
百億円相当のコカインを、小型機で密輸しようとする犯罪グループ。沖縄・下地島の自然に抱かれ疲れを癒す、ふたりのパイロット。結びつくはずのない両者が出会ったとき、事件は全貌を現した。激しい台風の中、忽然と姿を消したセスナの謎。そして、追いつめられた男たちによる訓練用ジャンボ機のハイジャック。世界一不運な副操縦士・江波順一は、恐るべき難局を打開できるのか。

元パイロットの書く本格的航空サスペンス、のはずなのだが、
本作では沖縄の下地島で暮らすサキというキャラクターに
喰われたという印象がある。サキという人物は、それだけ魅力
のあるキャラクターと言えるのだが。

自然のままに暮らすサキの姿を見ると、もう麻薬の密輸も、ハイ
ジャックも、どうでもいいやと思ってしまう。航空サスペンスを期待
して読むと、やや中途半端であり期待を裏切られる。

ちなみに、前作の『パイロット・イン・コマンド』の続編という位置
づけであり、主人公の江波を始め、一部の人物もそのまま登場
する。本作を読む前に『パイロットインコマンド』を読んでいた方が
良いだろう。

機体消失 (新潮文庫)
機体消失 (新潮文庫)

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