2008年06月30日

最悪/奥田 英朗 ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
不況にあえぐ鉄工所社長の川谷は、近隣との軋轢や、取引先の無理な頼みに頭を抱えていた。銀行員のみどりは、家庭の問題やセクハラに悩んでいた。和也は、トルエンを巡ってヤクザに弱みを握られた。無縁だった三人の人生が交差した時、運命は加速度をつけて転がり始める。比類なき犯罪小説、待望の文庫化。

まったく関連の無い三人の人物が、それぞれ事情を抱え、徐々に
追い詰められて行く。中でも特に鉄工所社長の川谷が精神的に追い
詰められて行く描写は見事である。

彼らは節目の選択でかなりバカな事をしている。
しかし、それは冷静な第三者の目で見ているから判る事であり、
追い詰められている彼らに取っては最善の選択をしたつもり
なのだろう。

やがて無縁だった三人の人生が交わり、みどりの妹を加えた
四人で御殿場のバンガローで一夜を明かす。それぞれの事情を抱え、
エゴとエゴがぶつかり合う様子は読んでいてとても面白かった。

かなり厚い本だが、物語に引き込まれ一気に読める。
ただ、ラストは『最悪』と言うタイトルに相応しい内容を期待していたので、
少し物足りなかった。

最悪 (講談社文庫)
最悪 (講談社文庫)

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posted by まどか at 01:59| ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | 奥田 英朗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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