2007年08月31日

無間地獄 上 /新堂 冬樹 ★★★

内容(「BOOK」データベースより)
金のためなら財産どころか命も狙う闇金融を営む富樫組若頭の桐生は膨大な借金を抱えたエステサロンのトップセールスマンの玉城をカモにしようとする。端麗な容姿と巧みな話術で女たちに高価な商品を売りつけていた玉城は、桐生の仕掛けたワナにはまってすべてを奪われる…。金と己れだけ信じて這い上がる暗黒の魂のレクイエム。

冷酷非情な取立てを行う、闇金融を営む主人公の桐生。
彼には、思わず目を背けたくなるような悲惨な過去があった。
そんな過去に、アクセントとなる祖母の存在。
そして下品な描写。
人によっては嫌悪感を催す内容だろうが、暗黒小説と呼ばれるジャンルに
必要な要素を網羅した作品である。
しかし、この主人公、もしくはこの小説自体には何かが足りないと感じた。
下巻になると、もう一人の主役であるエステサロンのトップセールスマン、
玉城のキャラが立ってきて、それなりに読ませるのだが。

無間地獄 上 幻冬舎文庫 し 13-1
無間地獄 上  幻冬舎文庫 し 13-1
posted by まどか at 03:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 新堂 冬樹 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月10日

無間地獄 下/新堂 冬樹 ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
桐生は自分の座を脅かす若頭補佐の鬼塚の暗殺を密かに決意した。一方、容姿だけが唯一無二の財産の玉城は何者かに整形されて底無しの地獄沼に溺れるが、ついに逃亡に成功する。逃げるろくでなし、追うひとでなし。人はどこまで堕ちるのか?獰猛な獣たちの最終決戦が始まった…。金の魔力を描き切った現代版『ヴェニスの商人』。

下巻では、今まで女性を食い物にしてきたエステサロンのトップ
セールスマン玉城が、これでもかと言う位悲惨な目に合う。
その様は滑稽ですらある。
上巻から一気に展開がスピードアップし、玉城の悲惨な状況は
それなりに面白いのだが、やはり何かが足りない気がする。
暗黒小説に必要な要素を網羅し、ラストもそつなくまとめているのだが、
逆にうまくまとめすぎている感がして、大藪春彦や馳星周などの作品
と比較すると、今ひとつ物足りない。

無間地獄 下 幻冬舎文庫 し 13-2
無間地獄 下  幻冬舎文庫 し 13-2
posted by まどか at 04:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 新堂 冬樹 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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