2006年04月07日

ハサミ男/殊能 将之 ★★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。三番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。
自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。
「ハサミ男」は調査をはじめる。

今時あまり聞かない美少女という言葉がいいですね。
美少女を殺害する謎の怪人という古典的な設定ですが、冷酷で残虐な殺人犯なのに、何故かのこ犯人は憎めません。
自殺癖とか多重人格とか、面白い人です。
警察には捕まって欲しくないと思いました。
どういう結末を迎えるのか、はらはらしながら読みました。
ハサミ男
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2006年04月12日

左手に告げるなかれ/渡辺 容子 ★★☆☆☆

内容(「BOOK」データベースより)
「右手を見せてくれ」。スーパーで万引犯を捕捉する女性保安士・八木薔子のもとを訪れた刑事が尋ねる。3年前に別れた不倫相手の妻が殺害されたのだ。夫の不貞相手として多額の慰謝料をむしり取られた彼女にかかった殺人容疑。彼女の腕にある傷痕は何を意味するのか!?第42回江戸川乱歩賞受賞の本格長編推理。

主人公はスーパーで万引犯を捕捉する女性保安士。
過去に傷を持つ、ちょっと変わった職業の主人公が、業界知識を披露しながら謎解きを進める。江戸川乱歩賞の定石に忠実に従った、良く言えばそつの無い、悪く言えば凡庸な作品。

冒頭の主人公登場は興味を引くが、その後の盛り上がりに欠ける。
スーパーとコンビに業界の確執や、バーコードなどの小道具は良く調べられている。
読みやすい文章で、女性特有の視点などは所々光るものがある。
だけど、いかんせん読んでいてワクワクする感じが無かった。
淡々とストーリーが進んで行く印象。
ダイイング・メッセージの使い方や犯人の設定も説得力に欠ける。

左手に告げるなかれ
左手に告げるなかれ
posted by まどか at 02:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリー(和書) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月13日

検察捜査/中嶋博行 ★★★★☆

内容(「BOOK」データベースより)
横浜の閑静な高級住宅街で、大物弁護士・西垣文雄が惨殺された。横浜地検の美人検察官・岩崎紀美子は、捜査を進めるほど、事件の裏に大きな闇を感じる。日弁連と検察庁、警察庁そして県警の確執…。現役弁護士作家が法曹界のタブーを鋭くえぐった、第40回江戸川乱歩賞受賞の傑作リーガル・サスペンス。

現役弁護士の書いたリーガル・サスペンス。
難しい内容なのかなと、思わず身構えてしまいましたが、読んでみると読みやすい文章で、すらすら読めました。

検察というと強面の人を連想しますが、この作品の主人公は二十台後半の女性検察官です。相棒の検察事務官との組み合わせも良い感じを出してます。

ただ、枚数制限のある乱歩賞作品では仕方ない事かもしれませんが、終盤はもっと書き込んで緊迫感を盛り上げて欲しかったです。
あっさりと終わってしまった印象。
犯人側の視点もありません。

法曹界や警察などの確執も、書き込みが浅いと思います。
実際にはもっとドロドロとした部分があるのではないでしょうか。
とはいえ、エンターテイメント作品としては楽しめます。

検察捜査
検察捜査
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2006年04月18日

白く長い廊下/川田 弥一郎 ★★★

内容(「BOOK」データベースより)
十二指腸潰瘍手術後の患者が、長い廊下を病室に運ばれる途中に容体が急変、死亡した。責任を問われた麻酔担当医窪島は、独自に調査を開始し、意外な真相に辿り着く。しかし、その時、彼は大学の医局間の複雑な対立の中に、足を踏み入れてしまっていた。’92年度江戸川乱歩賞受賞作。乱歩賞初の医学ミステリー。

現役医師の書いた医療サスペンス。
最後に犯人が判る訳でも、最初から犯人が判ってる訳でもない。
中途半端な構成。
病院の内情や手術の様子、大学の医局と病院の関係など、
医療関係者で無ければ書けない内容だが、ミステリーとしては
今一歩と感じた。
人物の造形、特に女性の台詞や書き方に違和感を感じる。
まあ、つまらなくはないが、取り立てて面白くもないといった印象。

白く長い廊下
白く長い廊下
posted by まどか at 19:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリー(和書) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月19日

果つる底なき/池井戸 潤 ★★★

内容(「BOOK」データベースより)
「これは貸しだからな」。謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。死因はアレルギー性ショック。彼の妻・曜子は、かつて伊木の恋人だった…。坂本のため、曜子のため、そして何かを失いかけている自分のため、伊木はただ一人、銀行の暗闇に立ち向かう!第四四回江戸川乱歩賞受賞作。

銀行の内部情報や資金の流れ、組織の中での
人間関係や苦悩は判りやすく丁寧に書いている。
でも、それ以外の部分は凡庸。
主人公にも魅力があるとは言えない。
読んでてワクワクする感じも無し。

果つる底なき
果つる底なき

posted by まどか at 19:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリー(和書) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月22日

八月のマルクス/新野 剛志 ★★

内容(「BOOK」データベースより)
レイプ・スキャンダルで引退したお笑い芸人・笠原雄二。今は孤独に生きる彼を、元相方の立川誠が五年ぶりに訪ねてくる。だが直後、立川は失踪、かつてスキャンダルを書き立てた記者が殺された。いわれなき殺人容疑を晴らすため、笠原は自らの過去に立ち向かう。TV・芸能界を舞台に描く江戸川乱歩賞受賞作。

読みにくい文章だと感じた。
会話も、誰が言ってるのか判りづらい部分がある。
プロットについても、良く練られているとは思うが、
やはり判りづらい。
主人公はプロットを淡々とトレースしているだけ。
読み終わった後の感動もなし。

八月のマルクス
八月のマルクス
posted by まどか at 21:01| Comment(0) | TrackBack(1) | ミステリー(和書) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月25日

脳男/首藤 瓜於 評価不能

内容(「BOOK」データベースより)
連続爆弾犯のアジトで見つかった、心を持たない男・鈴木一郎。逮捕後、新たな爆弾の在処を警察に告げた、この男は共犯者なのか。男の精神鑑定を担当する医師・鷲谷真梨子は、彼の本性を探ろうとするが…。そして、男が入院する病院に爆弾が仕掛けられた。全選考委員が絶賛した超絶の江戸川乱歩賞受賞作。

これはミステリーなのか?
それ以前に、この小説面白いのか?
作者は何を言いたいんでしょうか?
頭の悪いあたしには良く判りません。
不思議な小説です。
読むと眠くなって困った。

脳男
脳男
posted by まどか at 22:06| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリー(和書) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月28日

テロリストのパラソル/藤原 伊織 ★★★

内容(「BOOK」データベースより)
アル中バーテンダーの島村は、過去を隠し二十年以上もひっそり暮らしてきたが、新宿中央公園の爆弾テロに遭遇してから生活が急転する。ヤクザの浅井、爆発で死んだ昔の恋人の娘・塔子らが次々と店を訪れた。知らぬ間に巻き込まれ犯人を捜すことになった男が見た真実とは…。史上初の第41回江戸川乱歩賞・第114回直木賞受賞作。

史上初の乱歩賞と直木賞のW受賞作。
通称テロパラ。
それほど御大層な作品かな、と言うのが素直な感想です。
正直なんでこんな作品が乱歩賞や直木賞取れたのか理解出来ません。
全共闘がどうこう言われても、なにそれ?って感じ。

一部に熱烈なファンがいるようですが、あたしには作品世界に入り込めませんでした。

ストーリーは都合の良い話ばかりです。
加害者グループも被害者グループも偶然がありすぎます。
重要な情報も都合良く手に入れてるし。
ホームレスに元大学教授の法医学者が都合良くいるなんて、普通考えられますか?

きらびやかな帯に惑わされてはいけません。

テロリストのパラソル
テロリストのパラソル
posted by まどか at 01:44| Comment(1) | TrackBack(0) | ミステリー(和書) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月29日

滅びのモノクローム/三浦 明博 ★★

内容(「BOOK」データベースより)
CM制作者・日下が骨董市で偶然手に入れた、古いフライフィッシング用のリールとスチール缶。その中から発見した16ミリフィルムの映像をCMに利用しようと考えた日下だったが、そのことが戦時中の封印された犯罪を暴き出し、新たな殺人を引き起こす結果に!?第48回江戸川乱歩賞受賞作、待望の文庫化。

この作品の最大の悲劇は、乱歩賞に選ばれてしまった事。
読者の過酷な目により、過去の秀作と容赦の無い比較をされる。
とてもそれに耐えられる作品じゃないんですけどね。

ミステリーとしては中途半端。
作者は何を言いたいのか良く判らない。
読みやすい文書であることが唯一の救い。

滅びのモノクローム
滅びのモノクローム
posted by まどか at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリー(和書) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月01日

マークスの山/高村 薫 ★★

内容(「BOOK」データベースより)
「俺は今日からマークスだ!マークス!いい名前だろう!」―精神に「暗い山」を抱える殺人者マークス。南アルプスで播かれた犯罪の種子は16年後発芽し、東京で連続殺人事件として開花した。被害者たちにつながりはあるのか?姿なき殺人犯を警視庁捜査第一課七係の合田雄一郎刑事が追う。直木賞受賞作品。

つまらない作品。
精神に障害のある犯人が、こんな犯罪を犯せるのか。
事件の根になる事故についても疑問が残る。

刑事が変なあだ名で呼び合うのもキモい。
事件の全貌も、地道な捜査によるものでは無く、最後に見つけた
手紙により明らかになる。
警察小説ならもっと別の書き方があったと思う。

よくこんな本最後まで読んだなと、自分を褒めてあげたい気分になりました。

マークスの山(上) 講談社文庫
マークスの山(上) 講談社文庫

マークスの山(下) 講談社文庫
マークスの山(下) 講談社文庫
posted by まどか at 02:16| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリー(和書) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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