平成16年1月。興信所の調査員・宮本と20歳の東大生・加奈は、浪人生・昌史を東京芸大に受からせるため、大学入試センター試験で完璧なカンニングを実行する。しかし、カンニングは露呈し、宮本は職を、加奈は学籍を失った。彼らを嵌めたのはカジノのオーナーで砥川組組長の息子・沢田。宮本、加奈、昌史、そして昌史の父で元港区会議員の西村は復讐のため、沢田と10億円を賭けたポーカーの勝負をする。入念なイカサマを仕掛けた4人は、絶対に負けるはずがなかったが―。名画「スティング」を超える驚愕の大仕掛け。奇跡のラストが待っている、痛快至福のエンタテインメント小説。
まるで『カイジ/福本 伸行』の小説版みたい。
ポーカーの勝負をカジノのオーナーで砥川組組長の息子・沢田に
受けさせるようまとめ上げたり、実際のポーカー勝負のスリル溢れる
駆け引きや緊迫感は、まさに『カイジ』の世界である。
ただ、前半のカンニングとポーカーのイカサマが同じネタなのは
やや芸がない。最後は意外な展開となるが、強引と言う気がして
ならない。実際リアリティーは無いだろう。
コンゲームを題材とした小説として退屈せずに読めるが、若干台詞
回しに読みにくい部分があるのが気になった。
ラストの決着の仕方や、主人公の宮元と加奈の関係も今一つ
すっきりしない。
Fake (幻冬舎文庫 い 18-4)
