2009年01月01日

明けましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます。
今年もたくさんの本を読んで
レビューを書きたいと思います。

それと、今年はこのブログをもっと多くの
人に見てもらえるように、努力してみようと
思っています。

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2009年01月05日

病葉流れて/白川 道 ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
そして青春が終わり明日なき放蕩が始まった。血を騒がせた愛すべきロクデナシたち。『週刊ポスト』で連載中の超大作ギャンブル小説、遂に刊行。

大学に入学した主人公がギャンブルにのめり込んで行く。
せっかく良い大学に入ったんだから、真面目に勉強して
就職すれば、将来は大企業の部長や取締役くらいには
なれたかも知れない。
でも、この主人公はそんな道は選ばなかった。
病葉という言葉が妙に合っている。

作者の自伝的小説と言うだけあって、酒、女、麻雀という
当時の大学生の生活ぶりにはリアリティに富んでいる。
ただ、この作品は主人公が大学に入学してから最初の
夏休みを迎えるまでの期間を書いている。大学に入学
してから麻雀を覚えたのに、わずか数ヵ月後には危な
そうな店で、千点千円のレートで筋者やプロ雀士と勝負
するというのは性急すぎるような気がする。

確かにギャンブルの熱気は伝わって来るのだが、少し
書き急いだのではないだろうか。資金の調達も都合良
過ぎる。実際にはこんなに上手くいかないだろう。

青春小説としては秀逸。麻雀を知らなくても楽しめます。

病葉流れて (幻冬舎文庫)
病葉流れて (幻冬舎文庫)

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2009年01月13日

雪月夜/馳 星周 ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
根室でくすぶる幸司のもとへ、東京でやくざになった裕司が突然姿を現した。組から数億の金を掠めとり、ロシア人娼婦を連れて根室に消えた敬二を捜すのに手を貸せ、という。ガキの頃から憎み合いながら繋がっていた幸司と裕司。互いに激しい殺意を抱きつつも大金のため、二人は敬二の足取りを追う―。抒情と悲壮美に満ちた馳ノワールの新たな到達点。

ロシアと国境を接する根室という地の特殊事情、そして
幸司と裕司という幼馴染の関係を描き、馳星周氏が
新境地を切り開いた作品である。

しかし、その内容はおなじみのパターンとなる。
金に群がる人たち。繰り返される裏切り。
そして、例によって救いようの無いエンディング。

多少目先を変えた所で、本質は変わらない。
でも、読んでる間はとっても幸せ。
馳星周氏の作品には、既読感があっても、
なお物語に引き込まれる何かがある。

雪月夜 (角川文庫)
雪月夜 (角川文庫)

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2009年01月14日

闇の子供たち/梁 石日 ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
貧困に喘ぐタイの山岳地帯で育ったセンラーは、もはや生きているだけの屍と化していた。実父にわずか八歳で売春宿へ売り渡され、世界中の富裕層の性的玩具となり、涙すら涸れ果てていた…。アジアの最底辺で今、何が起こっているのか。幼児売春。臓器売買。モラルや憐憫を破壊する冷徹な資本主義の現実と人間の飽くなき欲望の恐怖を描く衝撃作。

情報が古い。現在のタイやカンボジアでは、あからさまな幼児売春
は行われていない。それはNGO活動の成果と言うより、インター
ネットの普及による所が多い。人知れず行われていた事が、イン
ターネットの普及により、より多くの人の目にふれる事となった。

あまりにも有名になりすぎてしまった村。世界中から買春旅行者が
押しかけ、政府も動かざるを得なくなった。インターネットを使って
情報交換していたペドファイルにとっては皮肉な結果である。

この小説は取材した事実に基づき、小説として再構成した作品と
言えるだろう。あえて難しいテーマに挑戦した作者には敬意を表
したい。作品の前半では思わず目をそらしたくなるような凄惨な
描写が続く。だんだん感覚が麻痺していくようで怖かった。後半は
タイのNGOに勤める日本人職員の活動が中心となる。小説として
みると統一感が無いように思えた。結末は少し不満が残る。
どうせなら前半同様救いようの無い闇を書ききって欲しかった。

この問題をタイやカンボジアなど、アジアだけの問題だと思って
欲しくない。かつては日本でも同じ事が行われていたのだ。
そして世界のどこかの国では、現実として今でも幼児売春や臓器
売買が行われているのかも知れない。

闇の子供たち (幻冬舎文庫)
闇の子供たち (幻冬舎文庫)

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2009年01月24日

天使のナイフ/薬丸 岳 ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
生後五ヵ月の娘の目の前で妻は殺された。だが、犯行に及んだ三人は、十三歳の少年だったため、罪に問われることはなかった。四年後、犯人の一人が殺され、檜山貴志は疑惑の人となる。「殺してやりたかった。でも俺は殺していない」。裁かれなかった真実と必死に向き合う男を描いた、第51回江戸川乱歩賞受賞作。

少年犯罪をテーマに、重層的に構築されたストーリーである。
良く練られたプロットだと思うが、少年犯罪が少し多すぎるの
では無いかという気がする。主人公を通して少年犯罪について
の問題点が語られているが、これも少しくどいような気がした。

まだ荒さや未熟な点はあるが、所々に目端の利いた描写が
あり、ストーリーも難しいテーマでありながら、そつなく纏められ
ている。新人が応募する江戸川乱歩賞の受賞作の中では、
高いレベルの作品と言えるだろう。

天使のナイフ (講談社文庫)
天使のナイフ (講談社文庫)

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2009年01月30日

父からの手紙/小杉 健治 ★★★

内容(「BOOK」データベースより)
家族を捨て、阿久津伸吉は失踪した。しかし、残された子供、麻美子と伸吾の元には、誕生日ごとに父からの手紙が届いた。十年が経ち、結婚を控えた麻美子を不幸が襲う。婚約者が死体で発見され、弟が容疑者として逮捕されたのだ。姉弟の直面した危機に、隠された父の驚くべき真実が明かされてゆく。完璧なミステリー仕立ての中に、人と人との強い絆を描く感動作。

親子の絆を描いた感動作である。確かに感動作ではあるのだが、
ミステリーとして見ると、もうグダグダという印象。突っ込み所満載
なのである。

殺人を犯して出所した圭一が、事件の根幹を成す重要な事実を
忘れていたというのは、どう考えても不自然である。麻美子の父
である阿久津伸吉にしても、将来の保障が全く無いのに、この
ような行動を取るとは考えられない。麻美子の弟伸吾が容疑者
として逮捕された事件にしても結末が中途半端である。

また、この作品はいつの時代を描いているのかも良く判らない。
携帯電話などが出てくる所を見ると現代なのだろうが、登場人物
の考えや行動を見ていると、20〜30年くらい昔の話ではないか
とも思える。それは多分人物描写に難がある為ではないだろうか。
主人公の麻美子や、その幼馴染の信勝という人物などの描写は
現実感と言うか、現代感覚が感じられない。

とまあ色々と文句もあるのだが、この作品が感動作である事は
間違いない。ミステリーとしてではなく、親子の絆を描いた作品
として読むのが正解なのだろう。

父からの手紙 (光文社文庫)
父からの手紙 (光文社文庫)

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2009年01月31日

こんにちは。

今月レビューを書いたのは5作でした。
一番インパクトがあったのは
『闇の子供たち/梁 石日』ですね。
『天使のナイフ/薬丸 岳』も、新人の作品と
しては、それなりに面白かったです。

来月はどんな作品とめぐり合えるのか
楽しみです。

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posted by まどか at 09:42| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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