2008年01月01日

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。
今年はどんな本とめぐり合えるのか、楽しみです。
なるべく溜め込まないでレビューを書くように
したいと思ってます。
posted by まどか at 02:06| ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月05日

岡嶋二人盛衰記/井上 夢人 ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
二人が出会って多くの傑作ミステリーが生まれた。そして十八年後、二人は別れた―。大人気作家・岡嶋二人がどのようにして誕生し、二十八冊の本を世に出していったのか。エピソードもふんだんに盛り込んで、徳さんと著者の喜びから苦悩までを丹念に描いた、渾身の自伝的エッセイ。

日本では数少ない二人の合作による推理作家『岡嶋二人』の誕生
から消滅までを綴ったエッセイ。
作者はコンビの片割れであった井上夢人氏。

合作というシステムを、徳山氏と井上氏の二人は作品の量産化
ではなく、質的向上という面で生かしていたのだと思う。
だからこそ岡嶋作品が今もなを根強い人気を持っているのだろう。

しかし、それゆえに二人の間の葛藤は激しかったのではないか。
その辺の事情を、作者の井上氏は赤裸々に、包み隠さず語っている。
これを読むと、井上氏も大変だったんだろうけど、徳さんも大変だった
んだろうなー、と思わずにはいられない。
残念ながら、徳山氏から見た文章は掲載されていないが。

個人的には、さらっと読める井上氏の文章のうまさだけでなく、
徳山諄一という『毒』があってこその岡嶋作品だと思う。

岡嶋二人のファンにはお勧めの一冊。
ただ、作品のネタバレがあるので、この本を読むのなら他の岡嶋
作品を読んでからにした方が良いだろう。

おかしな二人―岡嶋二人盛衰記 (講談社文庫)
おかしな二人―岡嶋二人盛衰記 (講談社文庫)

にほんブログ村 本ブログへ
posted by まどか at 02:54| ☔| Comment(1) | TrackBack(1) | 岡嶋 二人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月13日

ファイナル・ゼロ/鳴海 章 ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
ホワイトハウスが麻薬撲滅に立ちあがった。南米コカイン帝国最大の基地を爆撃する密命を受けた退役将軍バーンズは、作戦の実行者に宿敵にして最良の友、那須野治朗を選んだ。乗機は「ネオ・ゼロ」。しかし、苦心して運搬した「ネオ・ゼロ」を敵に爆破され、那須野は絶体絶命の窮地に追いこまれる。そこで彼は最後の賭けに出た―ゼロ・シリーズ感動の最終話。

鳴海章の航空アクション小説、ゼロ・シリーズの最終話。
今回のミッションは南米の麻薬基地を爆撃するというものです。
なんとなく、トム・クランシーの『いま、そこにある危機』に似た
話だと思いました。

前作までと違って、今回はなかなか戦闘機で活躍する場面に
たどり着きません。主人公のジークこと那須野治朗が戦闘機に
乗るのは物語の終盤になってからです。
それも、肝心の「ネオ・ゼロ」はすでに破壊された後です。
航空アクション小説としてはちょっと物足りない面もあるかも
知れません。
でもまあ、南米を目的地の飛行場目指して旅する話もそれなりに
面白いんですけどね。

出撃前に過去の作品で登場した人たちの亡霊が現われて、ジーク
と語りうシーンでは、こんな人もいたなと妙に懐かしくなりました。
やはりシリーズ第一作から通して読むのがお勧めですね。

ファイナル・ゼロ
ファイナル・ゼロ

にほんブログ村 本ブログへ
posted by まどか at 06:29| ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | 鳴海 章 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月14日

クラインの壷/岡嶋 二人 ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
ゲームブックの原作募集に応募したことがきっかけでヴァーチャルリアリティ・システム『クライン2』の制作に関わることになった青年、上杉。アルバイト雑誌を見てやって来た少女、高石梨紗とともに、謎につつまれた研究所でゲーマーとなって仮想現実の世界へ入り込むことになった。ところが、二人がゲームだと信じていたそのシステムの実態は…。現実が歪み虚構が交錯する恐怖。

岡嶋二人の最後の作品であり、井上夢人の実質的なデビュー作である。
読み始めて最初の内は、作者だけがヴァーチャルリアリティ・システム
『クライン2』を楽しんで書いていて、その楽しさが読み手まで伝わって
来ないような印象を受けた。

主人公が『クライン2』の目的に疑問を抱き始め、謎を追っていく中盤
以降はスピード感ありテンポよく一気に読める。
特に研究所に潜り込むあたりのシーンはスリルがあり、物語に引き
込まれる。読みやすい文章であり、作者である井上氏の力量だろう。

だが、最後の落ちが物足りない。
まだ何かあるんじゃないかとページをめくったら、
そこは新井素子さんの変な解説だった。

良くも悪くも、井上夢人の世界観を反映した作品である。
ただ、井上氏が我がまま?を言ってボツにしたという徳山バージョンも
読んでみたい気がする。
井上先生、書いてくれないかな。

クラインの壷 (新潮文庫)
クラインの壷 (新潮文庫)

にほんブログ村 本ブログへ
posted by まどか at 00:34| ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | 岡嶋 二人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月27日

魔術はささやく/宮部 みゆき ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
それぞれは社会面のありふれた記事だった。一人めはマンションの屋上から飛び降りた。二人めは地下鉄に飛び込んだ。そして三人めはタクシーの前に。何人たりとも相互の関連など想像し得べくもなく仕組まれた三つの死。さらに魔の手は四人めに伸びていた…。だが、逮捕されたタクシー運転手の甥、守は知らず知らず事件の真相に迫っていたのだった。日本推理サスペンス大賞受賞作。

宮部さんらしい作品です。
初期の作品であり、都合の良い設定や未熟な部分もありますが、
何と言っても宮部さんの長所である登場人物の描写が秀逸です。
登場人物が物語の中で生きています。

最初は、ミッシングリンク物か、なかなか魅力的だけど、
ちょっとありきたりかな、と思って読み進めました。
ところが、事件そのものは作品の中盤でほぼ解決してしまうんですね。
そして、それからがこの作品の本題となります。
単なる謎解きのミステリーでは無く、人間を書こうという作者の思いが
伝わってきます。

魔術はささやく (新潮文庫)
魔術はささやく (新潮文庫)

にほんブログ村 本ブログへ
posted by まどか at 02:13| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮部 みゆき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。