2007年12月20日

蒲生邸事件/宮部 みゆき ★★★

内容(「BOOK」データベースより)
予備校受験のために上京した受験生・孝史は、二月二十六日未明、ホテル火災に見舞われた。間一髪で、時間旅行の能力を持つ男に救助されたが、そこはなんと昭和十一年。雪降りしきる帝都・東京では、いままさに二・二六事件が起きようとしていた―。大胆な着想で挑んだ著者会心の日本SF大賞受賞長篇。

二・二六事件、時間旅行者、蒲生邸で起こった怪事件、
戦争の悲惨さ、蒲生邸で働く女中との淡い恋。
長い長い物語に、様々な要素が盛り込まれている。
しかし、その分テーマが分散してしまった印象がある。
作者の主張が明確に伝わって来ない。
もちろん読み物としてはそれなりに退屈せず読めるのだが。
いったい作者は何を書きたかったんだろうか?

蒲生邸事件 (文春文庫)
蒲生邸事件 (文春文庫)
posted by まどか at 22:46| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮部 みゆき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月23日

天空への回廊/笹本 稜平 ★★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
エベレスト山頂近くにアメリカの人工衛星が墜落!雪崩に襲われた登山家の真木郷司は九死に一生を得るが、親友のフランス人が行方不明に。真木は、親友の捜索を兼ねて衛星回収作戦に参加する。ところが、そこには全世界を震撼させる、とんでもない秘密が隠されていた。八千メートルを超える高地で繰り広げられる壮絶な死闘―。大藪賞作家、渾身の超大作。

ハリウッド映画的な、極めてスケールの大きな作品です。
舞台のほとんどはエベレスト山頂付近となる。
墜落した人口衛星をめぐり、様々な陰謀が繰り広げられる。
ところで、エベレストの山頂から電話やメールが出来るとは、
便利な世の中になったものですね。

難を言うなら、登場人物のプロフィールがやたら都合の良い設定
だったり、展開にご都合主義の部分があるのが気になった。

とは言え、娯楽作品として第一級の出来であることは間違いない。
標高8,000メートルを越すエベレスト山頂という過酷な環境で、
死闘を繰り広げる主人公の活躍には引き込まれる。
読み出したらページをめくる手が止まりません。

天空への回廊 (光文社文庫)
天空への回廊 (光文社文庫)
posted by まどか at 01:27| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 笹本 稜平 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月24日

非常線/松浪 和夫 ★★

内容(「BOOK」データベースより)
同僚殺しの容疑をかけられた金谷刑事は、真犯人を挙げ自らの潔白を証明するため、取り調べ室から逃走した。同僚・鹿島が探っていたコカイン密売組織を追い、警察から逃れる金谷に次々と襲い掛かる危機。刑事魂を捨てず、フェアに戦い続ける金谷を待ち受ける真実とは?手に汗握るアクション警察小説の傑作。

久々にひどい小説を読みました。
冒頭から、警部同士が二人でコンビを組み現場で張り込みをする
なんてシーンが出てきます。
警察小説ならもっとディティールにこだわって欲しいものです。

ストーリーの方も、ご都合主義のオンパレードです。
恥ずかしげもなく、良くこんな話が書けたものだと感心してしまいます。
どことなく、あの迷作『リアル鬼ごっこ 』を彷彿とさせるような展開です。
まあ、そこまでは酷くないけどね。

出版社も、商業作品として一定のレベルに達していない作品の出版は
控えて欲しいものですね。

非常線 (講談社文庫)
非常線 (講談社文庫)
posted by まどか at 00:07| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリー(和書) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月25日

私が殺した少女/原 ォ ★★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、一本の電話ではじまった。私立探偵沢崎の事務所に電話をしてきた依頼人は、面会場所に目白の自宅を指定していた。沢崎はブルーバードを走らせ、依頼人の邸宅へ向かう。だが、そこで彼は、自分が思いもかけぬ誘拐事件に巻き込まれていることを知る…緻密なストーリー展開と強烈なサスペンスで独自のハードボイルド世界を確立し、日本の読書界を瞠目させた直木賞・ファルコン賞受賞作。

新宿の片隅で探偵事務所を営む沢崎を主人公としたハードボイルド
作品。誘拐事件に巻き込まれた沢崎が、野良犬のように調査を進め
て行く。

全編にわたって、やや癖のある、独特のペーソスを持った文章で
埋め尽くされている。読んでいて少し疲れてしまう気がした。
これは主人公・沢崎の性格と言うより、作者の性格が出ているの
ではないだろうか。
解説をおかず、短編小説によって代わりとしているあたりにも、
作者のこだわりが感じられる。

この作品が優れているのは、ハードボイルドの雰囲気だけでは無く、
ミステリーとしても骨格がしっかりしている事だと思う。
ただ、この犯人は動きすぎと言うか、策を弄しすぎているようで、
読み進めて行く内になんとなく想像がついてしまうのだが。
さて、読者が最後に目にする結末とは?
ぜひご自分で確かめてみて下さい。

私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA)
私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA)
posted by まどか at 00:01| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ハードボイルド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月30日

時計館の殺人/綾辻 行人 ★★★

内容(「BOOK」データベースより)
館を埋める百八個の時計コレクション。鎌倉の森の暗がりに建つその時計館で十年前一人の少女が死んだ。館に関わる人々に次々起こる自殺、事故、病死。死者の想いが時計館を訪れた九人の男女に無差別殺人の恐怖が襲う。凄惨な光景ののちに明かされるめくるめく真相とは。第45回日本推理作家協会賞受賞。

うーん、十角館の焼き直しですね。
しかも劣化してるような。
犯人もトリックも途中で気づいてしまう。
ラストの展開までなんとなく予想がついてしまう。
結局、予定調和のごとく予想通りのラストを迎えてしまった。
もう少しひねりが欲しかったかな。

日本推理作家協会賞受賞作と言う事で、
少し期待しすぎたのかも知れない。
ただ、時計館という舞台の雰囲気作りは
うまかったと思います。

時計館の殺人 (講談社文庫)
時計館の殺人 (講談社文庫)
posted by まどか at 00:59| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 綾辻 行人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月31日

良いお年を

こんばんは。
今年も残り一日となりましたね。

今年一年、『まどかの読書日記』で書いた
レビューは全部で53件でした。
一週間に一冊ペースですね。
多いいような、少ないような。

本当はもうちょっと読んでるんですけど、
忙しくてレビューを書く時間が取れませんでした。
来年はもっと多くのレビューを書けるようにがんばります。

ではみなさん、良いお年を。
posted by まどか at 00:58| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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