2007年10月30日

五十万年の死角/伴野 朗 ★★★

内容(「BOOK」データベースより)
日米開戦直後、北京原人の化石骨を接収すべく日本軍、中国共産党、国民党各派が暗闘する。虚々実々の駆け引きを描く異色サスペンス

日米開戦直後の中国を舞台とした国際謀略小説です。
外国を舞台にした国際謀略小説というジャンルは、日本の作家で
書いている人は少ないようです。
外国では、トム・クランシーやグレン・ミードといった作家が面白い作品を
書いているのに、もっと日本の作家にも書いて欲しいものです。
まあ、日本国内の『XX殺人事件』というのも否定はしませんが。

話が横道にそれました。
この作品は第22回の江戸川乱歩賞受賞作で、かなり古い作品ですが、
中国の詳細な描写など、なかなか良い雰囲気を出しています。
怪しげな特務機関とか、美しく、かつ冷酷非情な女性スパイの登場など、
読んでいてワクワクしてきます。

ただ、この作品の主題は、消失した北京原人の化石をめぐって日本軍や
特務機関、中国共産党、国民党などが入り乱れて争奪戦を繰り広げる、
というものですが、戦略的価値がある訳でも、財宝の在りかが隠されてる
訳でも無い、ただ単に学術的価値しかない北京原人の化石に、なぜそこ
まで皆必死になるのか? 日米開戦直後なんだから、おまえらもっと他に
やる事あるだろう、という根本的な疑問が残りました。

五十万年の死角
五十万年の死角
posted by まどか at 03:45| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリー(和書) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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