2007年06月01日

Dロック/鳴海 章 ★★★

内容(「BOOK」データベースより)
D‐loc!すべての計器が一瞬にして消えた!VIPばかり三百人を乗せた最新鋭機B747‐550に緊急トラブル発生。FADEC(全自動デジタル電子制御)2エンジンはコントロールを失い、一縷の望みはすべての計器をシャットダウンし、エンジンをリスタートさせる以外にない。しかし高度四万フィート、五百ノットのスピードで、果たしてそれが可能なのか?航空機サスペンスの第一人者が放つ、超緊迫アクション。

コンピュータ制御された最新鋭機。
そのコックピットで計器の表示がすべて消えた。
乗っているのはVIPばかり300人。
さあどうする、ってお話です。

この手の物語の定石通り、乗り合わせた人たちの人間模様を絡めつつ、
パイロットや乗務員、地上職員たちが必死で復旧を試みる。
でも、計器の表示が消えただけで、飛行機としては問題なく飛んで
いる訳で、いまいち盛り上がりに欠けた気がする。
爆弾が爆発する恐れがあるとか、コックピット内でパイロット同士が
反目しあうとか、乗客がハイジャックを試みるとか、もう少し盛り上がる
工夫をして欲しかった。

コンピュータに頼った飛行機の是非を問う、というテーマもあるのだろうが、
グラスコックピット化は時代の流れだと思います。

Dロック
Dロック
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2007年06月05日

青の炎/貴志 祐介 ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。その平和な家庭の一家団欒を踏みにじる闖入者が現れた。母が十年前、再婚しすぐに別れた男、曾根だった。曾根は秀一の家に居座って傍若無人に振る舞い、母の体のみならず妹にまで手を出そうとしていた。警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意する。自らの手で曾根を葬り去ることを…。完全犯罪に挑む少年の孤独な戦い。その哀切な心象風景を精妙な筆致で描き上げた、日本ミステリー史に残る感動の名作。

湘南を舞台にした青春小説として読んだ。
高校二年生の主人公、櫛森秀一と、彼の友人や恋人とのふれ合いが、
その年代にしか判らないような、みずみずしいタッチで書かれている。
窪田僚が書いていた青春小説のようだった。

そんな主人公が、突然の闖入者のため完全犯罪を目論む。
その動機は、私利私欲では無く、純粋に家族のためを思っての事である。
英語や国語、数学物理など教科書からの題材や、龍恋の鐘等、小道具
の使い方が上手い。

ただ、ミステリーとしては、事件を追う刑事側の視点が無いのが物足りない。
勿論作者は犯罪を犯す少年の心理を書きたかったのだろうが、倒叙物では
刑事側が事件の矛盾点に着目し、謎を解明して行く過程も重要な見せ場
であると思う。
それに、大人の目で見ると、主人公の行動は動機が純粋とは言え、未熟な、
ケツの青い少年が、思い込みで一人突っ走ってしまったようにも思える。

やはり青春小説として読むべきである。
それも、読み手の感性が新鮮なうちに。

青の炎
青の炎
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2007年06月06日

国連航空軍「ユニコーン」出撃指令〈上〉/鳴海 章 ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
ラオス上空を飛行中のボーイング767が、突如現れたミグ21に撃墜された。しかも戦闘機のコクピットには日本人パイロットが…。黄金の三角地帯の麻薬経済を背景に、小国家なみの武器を所有するテロ組織が出現したのだ。世界の警察を自認するアメリカは国連航空軍の創設を提案、日本に非武装のRF‐4E偵察機の派遣を求める。あえて民間機を撃墜した「組織」、国連の軍事化に固執する米国、さまざまな思惑がうごめく東南アジアの地に、空を愛した男たちの宿命が交錯する。

麻雀漫画が、何故か物事を全て麻雀で解決しようとするが如く、
航空小説では一人の人間を暗殺するのに、多くの乗員乗客を巻き込み、
航空機ごと撃墜するのがセオリーとなっているようである。
乗り合わせた人には迷惑な話ですね。
まあ、そんな事は置いといて、航空小説の第一人者が書く緊迫の
航空アクション小説です。

この作品の特徴は、詳細なメカニズムの描写です。
その描写は戦闘機だけに留まらず、日常の何気ない動作にまで
徹底されている。
例えば、留守番電話のメッセージを聞くにしても、
「メッセージの再生ボタンを押すと声が流れ出す」のでは無く、
「メッセージの再生ボタンを押した。テープが巻き戻され、ヘッドの
動く機械音に続いて、小さなスピーカーから声が流れ出す」
という具合である。

勿論、書かれているのはメカニズムだけでは無く、きちんと人間も
書かれている。
黄金の三角地帯を支配する麻薬組織が作った傭兵の航空部隊。
それを阻止しようとする、アメリカを中心とした国連航空軍。
敵味方を問わず、戦闘機乗りの人生、友情、戦いが描かれる。
まさに活字で読む「エリア88」の世界。
かつて「エリア88」でワクワクした人には、お勧めの作品です。

国連航空軍「ユニコーン」出撃指令〈上〉
国連航空軍「ユニコーン」出撃指令〈上〉
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2007年06月11日

国連航空軍「ユニコーン」出撃指令〈下〉/鳴海 章 ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
黄金の三角地帯に突如出現し、民間航空機を撃墜した小国家並の武力を保持するテロ組織に対抗すべく、米主導で編成された国連航空軍は、日本を始めとする各国協力の下、その陣容を整えつつあった。しかし日本人パイロットらが操る組織のミグ21に、国連軍は苦戦を強いられた…。アジアの蒼穹に交差するファイターたちの誇り。本格テクノ・サスペンス完結篇。

テロ組織の航空部隊がミャンマーのレーダー施設を爆撃、
それに引き続き、地上部隊と連動した国連航空軍基地への
攻撃と、ついに本格的な戦闘の幕が切って落とされます。

国連航空軍はアメリカがF‐16、タイがRF‐5E、イギリスが
シーハリアーFA‐2、そして日本の自衛隊がRF‐4Eと、
実に様々な機種で構成されています。
傭兵部隊がミグ21で統一されてるのに比べ、整備や補給が
大変そうです。

この作品のタイトルにもなっているユニコーンといえば、「エリア88」
の主人公、風間真のパーソナルマークでしたね。
大空を駆け巡る男たちの熱い戦いは、読んでいて引き込まれます。
まるで自分が戦闘機のコックピットに納まって、操縦桿を握っている
ような感じさえします。
エンターテイメントとして文句無く楽しめる作品です。

国連航空軍「ユニコーン」出撃指令〈下〉
国連航空軍「ユニコーン」出撃指令〈下〉
posted by まどか at 19:20| Comment(1) | TrackBack(0) | 鳴海 章 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月12日

心では重すぎる/大沢 在昌 ★★★

出版社/著者からの内容紹介
心に比べれば、体なんて軽いものさ
失踪した人気漫画家の行方を追う探偵・佐久間公の前に、謎の女子高生が立ちはだかる。渋谷を舞台に現代を描ききった渾身の長篇

この作品、どこが面白いのだろう?
レビューを書こうとして悩んでしまった。

確かに漫画週刊誌におけるアンケート至上主義や、漫画家と編集者の
関わり等は良く書けていると思う。だけど、漫画界の内幕ならば、現在
では「消えたマンガ家」等の書籍が出版されており、その内容を知って
いる読者も多いのではないだろうか。

この作品には、漫画だけに限らず、ドラッグ、渋谷のチーマー、新興宗教、
自己啓発セミナー、ポルノにロリコン、果てはSMまで、様々なサブカルチャー
的要素が詰め込まれている。多くの題材を破綻無くストーリーに織り込んで
いるのは作者の力量だろう。だけど、それらはあくまで小説を構成する素材
であり、本当に作者が書きたかったのは、別の物であると思える。

作中で探偵を職業とする主人公「佐久間公」が、過去と現在の自分を
比較してみたり、出会った人に自分の探偵としての生き方をあれこれ
説明する。これは主人公である「佐久間公」と言うより、作者である
大沢在昌の「感傷」では無いだろうか。
解説で福井晴敏氏が指摘しているように、この作品は私小説に近い
内容である。

しかし、作者の「感傷」に読者が付き合う必要があるのか、疑問である。
あたしは、「重すぎる」と言うより、はっきり言って「ウザイ」と感じてしまった。

心では重すぎる 上 文春文庫
心では重すぎる  上 文春文庫


心では重すぎる 下 文春文庫
心では重すぎる    下 文春文庫
posted by まどか at 21:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 大沢在昌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月13日

殺人!ザ・東京ドーム/岡嶋 二人 ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
密かに日本に持ち込まれた南米産の猛毒クラーレ。巨人対阪神戦に沸く東京ドームで、この毒を塗った矢による殺人事件が発生した。大観衆五万六〇〇〇人の面前にもかかわらず、犯行現場の目撃者は皆無。さらに、翌日の同一カードでも凶行は繰り返され、スタジアムはパニックに陥った。傑作長編サスペンス。

東京ドームに観客が5万6000人もいるのに、犯人の目撃者は
いないという大観衆に隠れた犯罪と、連日誰かが一人づつ
殺されているのに、自分だけは大丈夫だと思い、東京ドームに
つめかける観客の心理が面白い。

キモヲタ風で妄想気味、ちょっと頭が弱いという犯人の造形も
良く練られている。その犯人以上に作品を盛り上げているのが、
途中から事件に便乗しようとする人たちであり、スリリングな
展開を見せる。
相変わらず、上手いというか、巧みな構成である。

ただ、途中までの展開が面白かった分、結末はあっさり終わって
しまった印象がある。もう一捻りくらい欲しかった。

殺人!ザ・東京ドーム
殺人!ザ・東京ドーム
posted by まどか at 22:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 岡嶋 二人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月16日

珊瑚色ラプソディ/岡嶋 二人 ★★

内容(「BOOK」データベースより)
里見は結婚式を控え、赴任先のシドニーから帰国した。だが空港に婚約者・彩子の姿はなかった。女友だちと沖縄旅行中に倒れ石富島で入院しているというのだ。急きょ、島に飛んだ里見は恋人との再会を喜ぶが…。彩子は二日間の記憶を失い女友だちは失踪していた。空白の48時間に何が起きたのか。南国の海に愛する女の真実を追って男の追跡がはじまる…。愛の長編サスペンス。

うーん、悪いけど、つまらないのだ。
他の岡島作品に見られる、常に読者の一歩先を行く意外性とか、
ページをめくるワクワク感といった物が、この作品には無い。
主人公は淡々とプロットをトレースしているだけのように感じた。
タイトルにはラプソディとついているが、ラプソディ(狂想曲)
と言う程、明るくも、ノリが良くも無い。

この作品には社会派推理小説としての側面もあるが、事件の真相が
明らかになっても、月並みと言うか、ありきたりと言うか、この手の
話の定番パターンであると感じてしまった。

もうだいぶ前に読んだので細かい内容は忘れちゃったけど、
西村京太郎氏が初期に書いていた離島物で「幻奇島 」とか
「鬼女面殺人事件」とかの方が面白かったような気がする。

珊瑚色ラプソディ
珊瑚色ラプソディ
posted by まどか at 02:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 岡嶋 二人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月22日

凍える牙/乃南 アサ ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
深夜のファミリーレストランで突如、男の身体が炎上した!遺体には獣の咬傷が残されており、警視庁機動捜査隊の音道貴子は相棒の中年デカ・滝沢と捜査にあたる。やがて、同じ獣による咬殺事件が続発。この異常な事件を引き起こしている怨念は何なのか?野獣との対決の時が次第に近づいていた―。女性刑事の孤独な闘いが読者の圧倒的共感を集めた直木賞受賞の超ベストセラー。

女性刑事、音道貴子と、中年刑事、滝沢、共に離婚経験のある、
不器用な二人がコンビを組み事件の捜査を行う。
互いに相手を無視したり、心中で蔑視する描写が面白い。
ヒロインの音道が男性の食事するスピードに遅れまいとして、一言も
話さずに、一心不乱に食事するシーンには、共感できる所がある。
ただ、警察という男社会の中で苦労が有るとはいえ、女性刑事が
自意識過剰気味と思えない事も無い。

後半は何故か一転してオオカミ犬が主役となる。
ただ、オオカミ犬を美化しすぎている感がする。
ラストの犬をバイクで追跡する場面も自己陶酔気味で、作者は
このシーンを書きたかっただけではないかと思えてしまう。

犯人の家の周囲に猟友会を張り込ませていなかったのは、片手落ち
ではないだろうか。バイクで犬を追跡するにしても、堀を飛び越えるとか、
生垣に潜り込むとかしたら、バイクでは役に立たない。せめてオンロード
タイプでは無く、走破性の高いオフロードタイプを用意しておくべきでは
ないか。

ミステリーとしてみても、深夜のレストランで男が炎上するという衝撃的な
プロローグの割には、終わってみれば、犯人の動機には殺人までする
必要あるのかと言う疑問が残った。無理に物語を盛り上げようとせず、
前半の女性刑事と男性刑事の葛藤をメインとして読ませた方が良かった
と思う。

ちなみに、焼死体って、検視の前に刑事が水洗いするものでしょうか?
微細な証拠まで洗い流されそうで、ケイ・スカーペッタ女史(検屍官シリーズ/
パトリシア コーンウェル )が聞いたら激怒しそうですね。

凍える牙
凍える牙
posted by まどか at 19:19| Comment(2) | TrackBack(0) | ミステリー(和書) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月26日

ヒートアイランド/垣根 涼介 ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
渋谷でファイトパーティーを開き、トップにのし上がったストリートギャング雅。頭のアキとカオルは、仲間が持ち帰った大金を見て驚愕する。それはヤクザが経営する非合法カジノから、裏金強奪のプロフェッショナルの男たちが強奪した金だった。少年たちと強奪犯との息詰まる攻防を描いた傑作ミステリー。

大藪春彦のDNAを、もっとも色濃く継承している作家である。
もちろん大藪春彦は、ハードボイルドを志向する後進の作家に多大な影響
を与えている。そんな中で、垣根涼介氏は大藪春彦のスピリットまで継承
している、数少ない成功例だと思う。

車や銃に関する詳細な描写、特に、高度にチューンした車を、目立たない
様に逆改造している箇所などは泣けてきた。また、単に大藪作品の描写の
真似事に留まらず、主人公のアキがチームを作るため、他チームのヘッド
と対決する際、一切手加減をせず力でねじ伏せる様子や、窃盗団のプロに
徹した姿勢など、まぎれも無く大藪スピリットの片鱗を感じさせる。

まるで、大藪春彦の新作を読んでるようで、懐かしいと言うか、妙に嬉しく
なってしまった。ただ、この作品には大藪作品のもう一つの要素である「女」
は出てこないが。もちろん、大藪春彦を知らない人が読んでも充分楽しめる、
読み出したら止まらない作品である。

あたしとしては、アキやカオルといった少年たちより、プロの窃盗団の方に
魅力を感た。読んでる時は夢中で読んでしまったが、後から考えてみると
主人公のアキは、自分たちの組織や利権を守るため、小細工を弄してる
ようにも思えてしまう。

それと、プロの窃盗団が紛失した金を回収しようとする件は微妙である。
三千万程度の金額なら損金としてあきらめるのではないだろうか。
あれだけ素性を隠す事に用心深い男たちが、サングラスも変装もせず、
多くの人前に素顔をさらしているのもおかしい。

解説で大沢在昌氏が指摘してるように、垣根作品の特徴つとして、ラストで
主人公が破滅に向かわない事が上げられる。本作でも、『ワイルド・ソウル』
でも、明日を感じさせるエンディングとなっている。確かにエンターテイメント
としては、さわやかなエンディングは重要だと思うが、一方で主人公の行動
の足枷になっている気もする。今ひとつ、枠の中に納まっている感じがする
のである。一度突き抜けた作品も読んでみたい。

ヒートアイランド
ヒートアイランド

posted by まどか at 01:06| Comment(3) | TrackBack(2) | 垣根 涼介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月29日

人間の証明/森村 誠一 ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
「母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?」西条八十の詩集をタクシーに忘れた黒人が、ナイフで刺され、ホテルの最上階に向かうエレベーターの中で死亡した。棟居刑事は被害者の過去を追って、霧積温泉から富山県へと向かい、ニューヨークでは被害者の父の過去をつきとめる。日米共同の捜査の中であがった意外な容疑者とは…!?映画化、ドラマ化され、大反響を呼んだ、森村誠一の代表作。

「母さん 僕のあの帽子 どうしたでせうね・・・ママー ドウ ユー リメンバ〜♪」
70年代、角川書店のメディアミックス戦略にのり、現在までに770万部も売れた
(売った)、作者の代表作。その後も何度か映画化やテレビドラマ化されている。

あまりに有名な作品なので、逆に読むのを敬遠していた。
読んでみると、物語の本筋には関係ない、単なる死体発見者のディティールを
詳細に記述していたりして、ああ、やはり森村氏の作品だなと、妙に安心してし
まった。

人なら誰しも、せつなく心を揺さぶられる西条八十の詩をモチーフにする事に
より、推理小説としての単なる謎解きに終わる事無く、深く人間性を追求した
作品となっている。逆に言えば、この詩が無ければ、この作品は成り立たない。

クライマックスの人間の証明をする部分では、容疑者に対し冷酷に西条八十の
詩を読んで聞かせる刑事の方こそ、人間では無いと思ってしまった。
確たる証拠を固められず、容疑者の情に訴えて自白を引き出すというのは、
警察の捜査としては邪道だろう。
それに、登場人物の人間関係も出来すぎている。

まあ、そんな事は気にせず、哀しくせつない物語を、じっくり味わうのが、この
作品の正しい読み方だろう。

「母さん 僕のあの帽子・・・」
うう、きたないよー、反則だよー、と思いつつも、この詩を使った作者の勝利だ。

人間の証明
人間の証明
posted by まどか at 05:06| Comment(1) | TrackBack(0) | 森村 誠一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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