2011年04月10日

アジアン・ルーレット/岡崎 大五 ★

うわ、モノレールだって。いきなりバカ丸出しですね。ご丁寧に地図にも
しっかりモノレールって書いてあるよ。バンコクにモノレールが走ってるか
どうかは、実際にバンコク・スカイトレインに乗ってみれば、バカでも判り
そうなものなのに。

空港内のレストランでタバコを吸う描写があるけど、空港内はもとより、
バンコク市内のレストランやバーは基本的に全て禁煙なんですけど。
少なくともスワンナプーム空港が出来た頃には禁煙になってましたよ。

警察のパサンという人物の記述も面白い。キャリア官僚でイギリスの
名門大学に留学した経験がある。年齢の割に出世が早い。
で、45歳にして少佐なんだって。凡人には理解できませんね。

きっとこの作品は、現実のバンコクを舞台にしているのではなく、作者の
空想上の仮想都市バンコクを舞台にしているのだろう。
そこではモノレールが走ってて、レストランでタバコも吸えるんだよ。

ほんの少し読んだだけで、この作品がどういうものであるのか予測が付く。
冷気茶室とかいう言葉が出てきたあたりでブチ切れて、この本をゴミ箱
に叩き込む。それが正解だろう。

実際それ以上読み進めても良い事は何も無い。
ご都合主義のオンパレード。いい加減な人物造形。どこかで聞いてきた
ような話の継ぎはぎ。小学生レベルのヨタ話が延々と続く。

アジアン・ルーレット (祥伝社文庫)
アジアン・ルーレット (祥伝社文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
日本を飛び出し、バンコクで成功していた寺崎修司は、突如会社が倒産、命を狙われる身に。一方、放浪生活を送っていた横尾悟は、一発逆転のために四千万のヤクの密輸を決意。そんな二人が出会い、狂乱のルーレットが回り出した!ミャンマーゲリラ、悪徳タイ警官、華僑の重鎮、謎の美女の野望と陰謀、そして裏切り。混沌のアジアを舞台に、命がけのゲームが始まる。

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2010年07月24日

東京ダモイ/鏑木 蓮 ★★★

現代に発生した殺人事件の原因を、過去の出来事に求める、
やや古いタイプの作品である。文章がこなれていないのと、展
開にメリハリがないので、最初は読み進めるのに多少の努力
を要した。

ミステリーとしてみると、60年前の事件が殺人まで犯す動機と
なり得るのか、疑問である。日本国内ではなく、シベリア抑留中
の出来事であり、証拠も何も無いのに、殺人まで犯すだろうか。
トリックも、発想は良いが、いささか無理があるような気がする。

作品後半の、元シベリア抑留兵が書いた手記と俳句から、現代
の殺人事件の謎解きをする展開は面白い。手記の中で語られる
悲惨な抑留生活や、現代に生きる人々が手記と俳句から殺人
事件を推理する姿は、この作品の読み所である。

ただ、謎解きをするのが、警察と編集者の二手に分かれてしまい
中途半端な印象を受けた。どちらかに重点を絞った方が良かった
のではないか。また、会話が妙に回りくどかったり、判りにくかっ
たりするのが気になった。

ミステリーとしては構成やトリックなど凡庸と言えるかも知れない。
素材は違えども、似たような内容の作品を、何度か読んだ気もする。
しかし、シベリア抑留生活や俳句等の素材を、作者は上手く乱歩
賞の規定枚数に纏め上げている。乱歩賞受賞作として、一定の
水準に達している事は間違いないと思う。

東京ダモイ (講談社文庫)
東京ダモイ (講談社文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
舞鶴でロシア人女性の遺体が発見された。時を同じくして抑留体験者の高津も姿を消す。二つの事件に関わりはあるのか。当時のことを綴った高津の句集が事件をつなぐ手がかりとなる。60年前極寒の地で何が起こったのか?風化しても消せない歴史の記憶が、日本人の魂を揺さぶる。第52回江戸川乱歩賞受賞作。

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2010年03月07日

帰ってきました。

ただいま。
日本は寒いです。
旅先では日本食ばっかり食べてたので、少し食傷気味です。
posted by まどか at 15:32| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月27日

旅にでます。

今日からしばらく旅行に行きます。
旅先で気が向いたらレビューをアップします。
でも、結局いつもやらないんだけどね。
posted by まどか at 10:43| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月13日

幽霊人命救助隊/高野 和明 ★★★★★

また高野先生変なの書いてるー。『13階段』は面白かったの
になー、とか思って読んだら、これが何気に面白い。少なくと
も、怪しげなタイトルや本の表紙から想像するよりは、遥かに
面白い。

自殺した四人の男女が、神様の命令で自殺志願者の命を救
うため幽霊となって奮闘する。自殺志願者の耳元にメガホンで
叫んで翻意を促す所などユーモラスである。四人の幽霊のキャ
ラクターも上手く書けている。

彼らが救う自殺志願者の中には、もっと続きを読みたいという
人もいれば、こんな人救う必要は無いんじゃないかと思うような
人もいる。彼らは自殺をくい止めるだけで、自殺志願者の抱え
る根本的な問題を解決する訳ではない。その辺に少し物足りな
さも感じたが、それは自殺志願者自身が解決すべき事なのだ
ろう。

救済の方法も、これで本当に救われたのかと思うようなケース
もあった。うつ病は医者に行けば必ず治るというのは、少し安
直ではないだろうか。

ラストは、ほぼ想像通りの結末を迎えたが、出来れば続編も書
いて欲しいという気もした。日頃肩肘張って生きている人は、こ
の作品を読む事によって救われる所があるかも知れない。

幽霊人命救助隊 (文春文庫)
幽霊人命救助隊 (文春文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
浪人生の高岡裕一は、奇妙な断崖の上で3人の男女に出会った。老ヤクザ、気弱な中年男、アンニュイな若い女。そこへ神が現れ、天国行きの条件に、自殺志願者100人の命を救えと命令する。裕一たちは自殺した幽霊だったのだ。地上に戻った彼らが繰り広げる怒涛の救助作戦。傑作エンタテインメント、遂に文庫化。

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2010年02月12日

月の扉/石持 浅海 ★★

ハイジャックされた飛行機の中で殺人事件が発生する。ハイ
ジャック犯は乗客の一人「座間味くん」を探偵に仕立てて謎を
解明しようとする・・・のだけど。

序盤で犯人の想像は容易についてしまう。だけど、登場人物
たちはその可能性を全く無視して、あーでもない、こーでもない
と議論を繰り返す。これが延々と終盤まで続く。
この人たちはバカなの?
いい加減読んでいてイラついた。

舞台となる航空機に関する作者の知識にも疑問がある。滑走
路上で飛行機のエンジンを切ったら電力の供給が止まって機
内は真っ暗になるはずなのだが。沖縄の空港には滑走路上に
外部から電源を供給できる設備があるのだろうか。

「師匠」と呼ばれる人物やハイジャック犯の動機には現実感が
感じられない。一歩間違えばファンタジーになってしまう所であ
る。「座間味くん」のキャラクターなど面白い部分はあるのだが、
作品全体から熟成不足という印象を受けた。

月の扉 (光文社文庫)
月の扉 (光文社文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
沖縄・那覇空港で、乗客240名を乗せた旅客機がハイジャックされた。犯行グループ3人の要求は、那覇警察署に留置されている彼らの「師匠」を空港まで「連れてくること」。ところが、機内のトイレで乗客の一人が死体となって発見され、事態は一変―。極限の閉鎖状況で、スリリングな犯人探しが始まる。各種ランキングで上位を占めた超話題作が、ついに文庫化。

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2010年01月14日

遠ざかる祖国〈下〉/逢坂 剛 ★★★★

第二次世界大戦下のスペインで諜報活動を行う北都昭平を
主人公とした作品。北都はMI6のヴァジニア・クレイトンと共
に英国に渡り、ドイツ軍の空襲にも屈しない英国の底力を実
感する。また、諜報活動の結果、日本の暗号が解読されてい
る事を知る。日本の開戦を阻止するべく活動するが、北都の
思いとは裏腹に歴史の歯車は回っていく。

前作『イベリアの雷鳴』から本作までは、まだ日本は開戦して
おらず、欧州における諜報員同士の腹の探りあいといった感
じである。

作品の終盤で、日本が真珠湾を攻撃し日米開戦となる。
ようやく物語が本格的に動き始めたという所で終わり。

はたして日本の運命は?
そして敵国人となってしまった北都とヴァジニアの恋の行方は?
次作以降に期待したい。

遠ざかる祖国〈下〉 (講談社文庫)
遠ざかる祖国〈下〉 (講談社文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
「日本が真珠湾奇襲」奇妙な噂がヨーロッパを駆けめぐった。熾烈な諜報戦の戦場スペイン。互いに正体を疑いながらも、北都は、イギリス秘密情報部のスパイ・ヴァジニアと惹かれあい、日米開戦の回避に奔走するが…。日本人スパイの眼を通して第二次世界大戦の時代を描く、壮大なエスピオナージ・ロマン。

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2010年01月11日

遠ざかる祖国〈上〉/逢坂 剛 ★★★

前作『イベリアの雷鳴』に続くイベリアシリーズ第二弾。しばらく
は前作の後日談のような展開がつづく。その後も史実に基づい
た展開が淡々とつづき、やや盛り上がりに欠ける。

イギリスに単独飛行し和平交渉をしようとしたルドルフ・ヘスの
ような実在の人物も登場する。本シリーズで重要な役割を果た
す国防軍情報部(アプヴェーア)の部長ヴィルヘルム・カナリス
提督や、その部下のハンス・オスター大佐も実在の人物である。

彼らがどんな運命をたどるか知っているだけに、今後の展開が
気になる所ではある。もちろん、戦争に引き込まれようとしてい
る日本の運命も。

遠ざかる祖国〈上〉 (講談社文庫)
遠ざかる祖国〈上〉 (講談社文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
一九四一年、マドリード。日系ペルー人宝石商として社交界にも出入りする北都昭平は、陸軍参謀本部の密命を帯びたスパイだった。日米開戦の阻止に動く大物日本公使、日本の暗号の解読疑惑、ナチス内部の暗闘…。現代史の裏面を織り交ぜながら、第二次世界大戦を圧倒的迫力で語るエンタテインメント大作。

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2010年01月02日

死亡推定時刻/朔立木 ★★★★

警察が無実の青年を無理やり犯人に仕立てた、というより、
作者が、何が何でも冤罪事件を書きたかったのではないかと
感じてしまった。警察での自供の取り方など、漫才かギャグ
漫画を見ているようだった。現実でもこのような事が行われて
いるとしたら怖い。

この事件の捜査は少し杜撰すぎる気がする。検視の前に、死
体を父親の車に乗せ、抱いて運ばせるなんて考えられない。
そんな事をしたら体温が変わって死亡推定時刻も変わってしま
う。死体発見現場で直腸体温を測るのが常識ではないだろうか。
ケイ・スカーペッタ(検屍官シリーズ/パトリシア コーンウェル )
が聞いたら激怒しそうである。

裁判の判決も、被害者が一名で死刑になるのだろうか。まあ、
営利誘拐という卑劣な犯罪で、この青年は累犯の上、反省の
態度も無いように裁判官から見られていたので、あり得なくは
無いが。

この作品は、ミステリーというよりリーガル・サスペンスと言った
方が良いのだろう。警察や検察、裁判官と弁護士などのやり取
りが中心となる。作者は現役の法律家という事でリアリティーが
ある。しかし、真犯人の視点がないなど、物足りない点もあった。

ラストも、これで終わってしまうのか、という気がした。この先も、
もう少し続きを読みたいと感じた。

死亡推定時刻 (光文社文庫)
死亡推定時刻 (光文社文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
山梨県で地元の有力者の一人娘が誘拐される事件が起こった。警察の指示に従った結果、身代金の受け渡しは失敗。少女は死体となって発見された!県警は、遺留品に付いていた指紋から、無実の青年を逮捕。執拗な揺さぶりで自白に追い込んでしまう。有罪は確定してしまうのか?そして真犯人は?現役の法律家が描く、スリリングな冤罪ドラマの傑作。

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2010年01月01日

明けましておめでとうございます

昨年このブログで紹介した作品は35作でした。
後半さぼってしまったので例年よりかなり少ないです。
読んだ本が溜まってしまいました。

今年はこんな事の無いように頑張りたいと思います。
でも、どうなることか。

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posted by まどか at 08:53| ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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